現在も生き続ける侍の魂
刀好きの人は、まるで遺伝子に操られているかのように訳もなく刀が好きなのです。
何故なら、彼らの前世は武士だったのです。
拵の説明:陸軍九八式軍刀拵の後期型です。鍔は透かしではないタイプのもで、冑金や石突金物の色は、初期型と比較して薄くなり、柄に巻く鮫皮は親粒はありません。また、縁は初期のものより幅が広がり、駐爪の位置は柄の中心から刃方に移動しています。鉄鞘の塗りは石目塗りになっています。
刀身は(銘)濃州関住岡田兼義作之、刃長が66.4cm(二尺一寸九分)、反りは1.3cm(四分三厘)、の刀が収まっています。
本拵は、保存がよく頗る良好な状態の拵えです。恐らく戦場には行ってないと思われ、柄は手垢の汚れもなく、鉄鞘も傷欠点がなく、鍔や切羽も金鍍金が輝いています。また、刀身を鞘に納めるとき、駐爪がロックする音がカッチーンと小気味よく聞こえます。