現在も生き続ける侍の魂
刀好きの人は、まるで遺伝子に操られているかのように訳もなく刀が好きなのです。
何故なら、彼らの前世は武士だったのです。
拵の説明:陸軍略式九八式軍刀拵です。末期の略式九八式軍刀は、鞘が木製で革袋で覆っています。勿論、石突金物や責金物などはありません。
佩環の付け方は様々ありますが、これは革バンドに小型の佩環を付けています。駐爪はなくホックで留める方法ですが、柄側から鍔の孔を通して鞘に留めるわけですが、柄側は脱落しており、鞘の革袋に受け側が残っています。
戦争末期となると物資の不足から、軍刀さえもまともに作れない状況であったのが悲しいですね。こうした軍刀持って出征する者の気持ちは如何許りか。