興亜一心の刀陸軍受命刀匠

解説
南満州鉄道株式会社が製作した極寒の地でも折れず曲がらずよく斬れると云われた興亜一心刀、所謂、満鉄刀と呼称されるています。
特殊な製法で鍛錬した皮鉄となる鉄棒に穴を開け、その穴に芯鉄を入れ込み圧延し、電気炉で焼き入れを施します。よく詰んだ肌に直刃の刃紋となります。
電気炉で焼き入れされた刃には刃染みの出るものが多くありますが、本刀には染みが無く綺麗に仕上がっています。

話は変わりますが、近年では、興亜一心刀の発見届けによる登録は全国的に不可となっているようです。
そもそも満鉄刀は伝統的な日本刀の製作法ではないため登録出来てきたこと事態がおかしな事で、いわば工業製品のようなものです。従って出来上がった製品は規格化されており刃長や反りは大差なく銘文も同じ、更に、刃文や地鉄までが同じでは区別のしようがありません。
悪意があれば一枚の登録証が何振りもの興亜一心刀に適用できてしまい、無登録の刀を故意に登録証の紛失届けを出し再登録してみたり、また、コピーした偽造登録証を付けたりするものが現れる可能性も否定できないでしょう。
現在は輸入も出来ず、発見後の登録もできない現状の中では、登録済みの満鉄刀は軍刀コレクターの間では益々珍重されることでしょう。

興亜一心刀・中心銘(表)興亜一心 満鐵謹作興亜一心刀・中心銘(表)興亜一心 満鐵謹作興亜一心刀・刃紋画像をクリック
  • 詳細データ
  • 銘文 興亜一心 満鐵謹作昭和壬午春
  •  中国
  • 刃紋 直刃
  • 地鉄 梨子地肌
  • 刃長 66.6cm(二尺二寸弱)
  • 反り 2.4cm(七分九厘)
  • ※刃長・反りの寸法は、銃砲刀剣類登録証に基づくものです。

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