竿秤
日本刀があれば古い物への愛着がより湧くものです

江戸時代から昭和の中頃まで使われていた竿秤。我が家でも昭和30年代頃までは使っていたようだ。
しかし、いったい如何にして使うのだろうか。竿の表と裏では目盛りの振り方が違う。よーく竿を見ていると、文字が刻印されているので、正しく読める方向にして使うとなれば、荷物を右側にしてぶら下げ、錘を左側で移動させて、荷物と錘とが並行になった処の目盛りを読むようだ。上の画像とは左右を逆にしてつかうようです。
目盛りは二列に並んでいて上側がキログラム単位表示、下側が匁単位の表示になってる。竿に銀の粒が嵌め込まれて目盛りにしています。
持ち手が荷物を吊す側に近い状態で量ると3Kgから最大7Kgまで量れます。竿の右端には八百匁と三瓩の刻印が、左側には七瓩とずれて二貫(2000匁)を著す刻印があります。
もう一方の持ち手量ると最大3Kgまで量れるようです。竿には八百匁と三瓩の刻印が左側にあります。一匁(いちもんめ)=3.75g(穴のあいた五円は一匁) であるから八百匁は3Kgということです。これ以上はわかりませんが、昔の我が家ではこの竿秤を使用していたようである。錘に刻印がある

錘は「香川」と商標のようなものがあるが、「定錘 秤量七瓩」とある。これは7Kgまで量れるということなのでしょう。従って竿と錘はペアーで用いるものですね。因みにこの錘の目方は約420gです。
何れにしても計量するには、右手で竿に荷物をぶら下げ、左手で錘の位置を調節するのだから結構腕力が要る竿秤ですね。