古伊万里焼の染付たこ唐草見込松竹梅文長皿で、皿の内側に松竹梅をあしらい回りにたこ唐草紋を描いた定番である染め付けの長方形の皿です。 枠に沿って松の葉、笹、梅の花や枝振りを描いているのですが、何の絵であるか分からないぐらい簡略されています。 また、同じ意匠の丸い皿は多くありますが、この手の長皿は少なく珍しいものです。 皿は全部で4枚あります。 ワンセットで5枚揃っていましたが、1枚は行方不明となっています。 この松竹梅文の云われは、中国の「歳寒三友」と云って高潔な人をと意味することに例えられ、日本では武士の精神にもつながり多く用いられてるようになります。
皿裏側の高台の中には「太明成化年製」との中国風の年代表記があります。 これは中国製ではなく、中国がヨーロッパ向けに行っていた磁器の輸出が滞り、変わりに日本の有田で焼いたものを伊万里港より出荷していた時代のものです。
以前の事になりますが、この手の皿は一枚2万円もした時期があったそうです。