カセットテープレコーダーも懐かしいものになりましたが、最近また静かなブームになってきたようです。
カセットテープが出る前は8トラックテープがあり、カラオケやカーステレオにも使われいましたがサイズが大きく容積でカセットテープの4倍以上はあったと思います。でも、8トラックのテープスピードは毎秒9.5cmの早さで磁器ヘッドを通過しますが、カセットテープの場合は毎秒4.75cmです。このことは音質に影響があり、テープスピードが早い方が有利になるのです。
高い周波数が正しく再生出来るようにアジマス調整というのがあり、通常6.3KHzのテープを再生し、そのレベルが最大となるよう、磁器ヘッドの傾きを調整します。しかし、レベルのみ追いかけると位相がずれる場合があるので気を付けなくてはならない。
また、カセットカーステレオが普及するに伴い、車で音楽を聴くため、録音用としてラジカセやカセットデッキなど購入したものです。フェライトヘッド使用とか、AKAIのGXヘッドなど拘りもありました。
しかし、音質が良いとされるCDやMDといったデジタル記録媒体、更には固体メモリーの大容量化等の普及に押されカセットテープは消えていくのです。そしてラジカセやカセットデッキも消えました。
パナソニック テープレコーダー RQ-L11-Sです。外形は、幅90.0mm、高さ114.7mm、奥行き37.7mmです。
現在唯一手元に残っているカセットテープレコーダーです。レーコーダーと云っても殆どプレーヤーとして使います。
昔、ソニーのカセットプレーヤーでウオークマンと云う商品が爆発的なヒットとなりました。しかし、このウオークマンもデジタル化された固体メモリーのプレーヤーが出現したことにより消えていきました。
このパナソニックのカセットテープレコーダーはウオークマンの二番煎じのようなものですが、現役で活躍しています。残念ながらステレオではなくモノラルでして、再生周波数も7Kzまでで音楽用とは云えません。でも、ローテクのアナログらしいので、気にもせず音楽テープを聞いています。もっとも、カセットテープは録音装置の性能によって録音状態が左右されるので、あまり神経質にはならないほうがよい。
アナログ万歳。