注文していた刀が研ぎ上がってきました

試し斬り用に注文していた二尺四寸八分の刀が、鍛冶押しの状態から居合用の研ぎで仕上がってきました。中心はまだ鑢もかけられていなく、銘もまだ切っていません。もちろん白鞘さえもなく裸の状態です。刃は匂い出来の直刃で、まま働きもあるようでした。斬るには匂い出来の方がよいだろうと言うことです。研ぎが居合用であるため、地鉄の鍛えはよく見えないですが、無地風ということでした。使った材料の鉄は玉鋼ではなく、卸鉄を用いたということです。
曰く、玉鋼より卸鉄の方が硬く斬るのには良いだろうということです。この後は、ハバキを作ったり、拵の製作へと仕事が回りますが、拵の製作時に、刀身にヒケ傷ができるのではないかと心配をしております。注文してから一年と十ヶ月経ちましたが、完成まであと六ヶ月ぐらいかかる予定です。
$最終編集日:2022年9月14日

作成日:2022-09-14

Expiry date:2052-09-14