巡洋艦には一等巡洋艦、二等巡洋艦の種別があり、一等は重巡洋艦と呼ばれ、基準排水量が10,000トン以下・砲口径が20.3cm以下になり、二等は軽巡洋艦で、基準排水量が10,000トン以下・砲口径が15.5cm以下となります。しかし、一等巡洋艦は排水量の上限を超えて造られた艦もあり、また、15.5cm砲を装備し二等巡洋艦として建造し、後に20.3cm砲に交換した「最上」などもあります。
巡洋艦神通旧日本海軍の巡洋艦「神通」の完成したプラモデルです。
神通は「川内」型の二等巡洋艦で、神戸川崎造船所で建造され大正14年7月に竣工しました。川内の姉妹艦には神通の他、「那珂」があります。
性能
長さ:152.4m
排水量:5,595トン
速力:35.25ノット
主要兵装:14cm砲七門・8cm高射砲二門・二連装魚雷発射管四基
出力:90,000馬力
神通は古い型の巡洋艦で、日中戦争では上海上陸作戦や広東攻略作戦等に参加し、太平洋戦争では、昭和16年の比島攻略作戦から、18年コロンバンガラ島沖夜戦に参加し、昭和18年7月13日、コロンバンガラ島沖夜戦で砲雷撃を受け沈没しました。
巡洋艦阿賀野旧日本海軍の巡洋艦「阿賀野」の完成したプラモデルです。
阿賀野は佐世保海軍工廠で建造され昭和17年10月に竣工し、二等巡洋艦に種別されました。阿賀野の姉妹艦には阿賀野の他、能代(のしろ)・矢矧(やはぎ)・酒匂(さかわ)等があります。
性能
長さ:162.0m
排水量:7,710トン
速力:35.0ノット
主要兵装:三連装15cm砲三基・8cm高射砲二門・四連装魚雷発射管二基
出力:100,000馬力
阿賀野の戦歴はウェワク・マダン攻略作戦、ラバウル方面輸送作戦、ブーゲンビル島沖海戦に参加。そして、昭和19年2月17日、内地へ回航の途中トラック島北方で米潜水艦の雷撃を受け沈没しました。
駆逐艦荒潮旧日本海軍の駆逐艦「荒潮」の完成したプラモデルです。
荒潮は「朝潮」型の一等駆逐艦で、朝潮型駆逐艦の四番艦として川崎重工艦船で建造され昭和12年12月に竣工しました。朝潮の姉妹艦には荒潮の他、大潮・満潮・朝雲・山雲・夏雲・峯雲・霞・霰があります。
性能
長さ:111.0m
排水量:2,370トン
速力:35.0ノット
主要兵装:二連装12.7cm砲三基・四連装魚雷発射管二基
出力:50,000馬力
荒潮はミッドウェー・ソロモン・ニューギニア作戦等に参加したが、昭和18年3月3日ダンピール海峡で米軍機の爆撃を受け沈没しました。
駆逐艦初春旧日本海軍の駆逐艦「初春」の完成したプラモデルです。
初春は一等駆逐艦で、初春型駆逐艦の一番艦として佐世保海軍工廠で建造され昭和8年9月に竣工しました。姉妹艦には子日・若葉・初霜の三艦があります。
性能
長さ:103.0m
排水量:1,680トン
速力:36.5ノット
主要兵装:二連装12.7cm砲二基・単装12.7cm砲一門・三連装魚雷発射管三基
出力:42,000馬力
初春は南方進攻・北方・海上護衛作戦に参加。昭和19年11月13日マニラ湾で米軍機の爆撃を受け沈没しました。
駆逐艦不知火旧日本海軍の駆逐艦「不知火」の完成したプラモデルです。
不知火は「陽炎」型一等駆逐艦です。陽炎型駆逐艦には艦名が19隻あり、不知火は陽炎型の二番艦として浦賀船渠で昭和14年12月に竣工しました。
性能
長さ:111.0m
排水量:2,500トン
速力:35.0ノット
主要兵装:二連装12.7cm砲三基・四連装魚雷発射管二基
出力:52,000馬力
不知火はハワイ・南方進攻・ミッドウェー・ホップ作戦・比島沖海戦に参加し、昭和19年10月27日セラミミ島付近で米軍機の爆撃を受け沈没しました。