初心者にもお求めやすい趣味の刀剣

日本刀は美術品であるため高価なものです。例え錆びたボロ刀でも状態にもよりますが数千円はします。
初めての方にとっては、作者による値段の違いや、同一銘の作者であっても刀の出来不出来の具合、瑕疵の有無等がありますが、価格とその関係等が分からないと思います。ぼったくりに会うことや、安物買いの銭失いには成りたくないとお思いでしょう。

しかし、多くの方は無傷無欠点の刀を欲しがりますが、それは難しいことでしょう、刀は鉄を素延べにしたものではなく、砕いた玉鋼を積み、高熱で折り返し鍛錬し鍛え上げたもので、いわば肌物ですからその刀身には大小の相違はあっても何処かにキズが出る場合があります。

刀はキズがあっても数百年の間に大切に伝えられてきたものですから、それを排除するようなことがあってはいけません。
刀剣の鑑賞でキズばかりを気にしていては楽しいものも嫌気が差します。そう云うことではなく、刀身以外にも刀工のことや歴史的時代背景なども併せて刀剣に親しんで行きたいものです。

刀は投機の対象にするべき物ではありません。購入した刀を手放したきには、購入額の半値以下になった等の話も耳にします。
購入した刀を家宝として子々孫々に伝えるということは、最近では稀のことのようです。多くの場合は、自分一代が楽しむものであるようですから、多少キズがあったとしても安価で楽しめる刀をお求めになるのも一つの選択肢であると思います。

作成日:2022-09-18

Expiry date:2052-09-18