伊賀焼うへい窯
抹茶茶碗

茶碗の説明

小振りな伊賀焼茶碗です。かたなだちはこの茶碗が一番気に入っています。この茶碗は伊賀うへい窯で焼かれたもので、作者は、昔の焼き方を再現している陶芸家の岡崎隆彌さんです。穴窯で焼いたこの作品は激しい出来で、灰と高熱で窯変が激しく、茶碗として一見醜い程のものとなっていたので、後から一生懸命削り大変な思いをしたと云っておられました。真夏の暑い日に三重県まで行って購入しました。
後日、達筆で書かれた共箱が郵送されてきました。同封の手紙には伊賀地方では窯元が九十軒程ありますが、その内、薪もしくは穴窯の数は十軒もないとのことでした。
また、穴窯は登窯に比べ使用する薪の料が三倍も必要になるので、桃山時代の文献では「殿様窯」と呼ばれていたようです。

作者岡崎隆彌のサイン高台回りは窯で被った灰が激しく熔け固まった様相の間に「うへい」と名が彫られています。
岡崎さんは愛知県瀬戸市から三重県の阿山町(現伊賀市)に移住し、昔の焼き方を再現している陶芸家で、かれの作品からは古い時代の伊賀焼が見えてきそうです。

うへい伊賀焼茶碗の見込みうへい伊賀焼茶碗の高台画像をクリック
  • データ
  • 名称 伊賀茶碗
  • 作者 岡崎隆彌
  • 時代 現代 平成
  • 高さ 8.1cm
  • 口径 10.5cm
  • ※法量には若干誤差がある場合がありますがご了承下さい