信楽焼楽斎
抹茶茶碗

茶碗の説明

15年程前、信楽焼の茶碗を求めて信楽の地を車で訪ねてみました。しかし、見掛ける焼き物はタヌキの置物ばかりで抹茶茶碗はお店にはありませんでした。そんなこんなで車を走らせているとき、道端で目に入った陶芸家の所で尋ねた。「信楽焼の抹茶茶碗を求めに来たが無い」と云うと、ここへ行けばあるでしょうと教えられたのが高橋楽斎宅でした。その縁で購入したのがこの茶碗です。
購入を決めると、押し入れのような所を開き、そこには真新しい様々なサイズの桐箱が積み上げられていました。その中から茶碗のサイズに合う桐箱を取り出し、箱書きしてくれました。
以前に購入した所では、共箱は茶碗が売れてから、そのサイズに合わせた桐箱を作り後日発送と云うものでした。流石有名陶芸家は違うなと思いました。
楽斎窯の客間は、茶器・酒器・食器などを見たり触れたりする事が出来、買える場でもあるのです。
この茶碗の見込みにはビードロと云う緑色の溜まりが中央にあり、茶が入っていなくても茶碗を口に持っていきたくなる、そんな気持ちの良い茶碗です。

作者楽斎のサイン解説
現代陶工の四代目高橋楽斎の信楽焼抹茶茶碗です。初代楽斎は高橋藤左衛門と云い、江戸時代の天保年間、信楽神山において茶陶名人と謳われたひとです。二代目は高橋藤太郎、三代目は高橋光之助、四代目は高橋光夫です。現在は五代目の高橋光三さんです。

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  • データ
  • 名称 信楽茶碗
  • 作者 高橋楽斎
  • 時代 現代 平成
  • 高さ 8.2cm
  • 口径 11.6cm
  • ※法量には若干誤差がある場合がありますがご了承下さい