茶碗の説明
黄瀬戸茶碗は、もともとは向付けの"離れ"であるため、高台は一般の茶碗に比較すると大きく出来ていて安定感があります。黄瀬戸の黄色を黄金の茶碗に見立てたもので、豊臣秀吉の黄金好きに叶う茶碗と云えます。黄瀬戸の茶碗でゴージャスな気分になってお茶を飲んだのでしょう。
この茶碗は岐阜県土岐市で黄瀬戸を数多く手掛けている「子の日窯」の大嶋久興作のもので、大嶋宅に伺い購入しました。油揚げ色した綺麗な茶碗です。おまけで黄瀬戸茶碗のミニチュアとも云えるぐい呑みを頂きました。
「子の日窯」は土岐市の西北に位置する高根山の山間に広がる美濃陶芸村の一角の広々とした敷地の奥にあります。村の入口には美濃焼伝統産業会館があり、そこから奥へと登っていくと、現代陶芸家の窯が点在しており作陶に勤しんでいます。