説明
時代の刀では味わうことが出来ないような、現代刀ならではの豪壮で迫力のある太刀です。
正寿は本名を小沢岩造と云い大正九年生まれで、宮口寿広、塚本起正に学び、両師より一字をもらい刀工銘を正寿と云い上手な刀工です。
本作は身幅が頗る広く元先の幅差が少なく、重ねの厚い造込みは、裸身で1,080gとズシリと重量のある豪壮で力強い太刀となっています。焼刃は、小板目がよく詰んだ地鉄に、一群となった互の目を間遠に焼き、あいだを出入りの低い互の目で繋ぎ、飛焼を交えるなど見処のある出来映えは当に秀作と云えます。
※法量には若干誤差がある場合があります