日本刀鑑賞 古刀

平安時代末期から、室町時代末期までに製作された刀剣を古刀と呼び、室町時代末期頃の刀剣は末古刀と呼んでいます。

あ 青江

  • 銘文:無銘
  • 刃長:74.6cm
  • 反り:1.4cm
  • 外装:白鞘

コメント:第三十三回重要刀剣指定品の青江の大磨上げ無銘の刀で、地刃共に健全な名品です。

う 古宇多

  • 銘文:無銘
  • 刃長:70.5cm
  • 反り:1.4cm
  • 外装:白鞘

コメント:南北朝期の越中国を代表する宇多の刀です。

か 長船勝光

  • 銘文:備州長船勝光/永正三年二月日
  • 刃長:58.9cm
  • 反り:2.2cm
  • 外装:半太刀拵

コメント:よく練られた地鉄は大変美しく出来のよいものです。

か 濃州兼氏

  • 銘文:濃州兼氏
  • 刃長:75.4cm
  • 反り:2.0cm
  • 外装:白鞘

コメント:この時期兼氏は同銘数工いますが、この兼氏は大和色が強くでており、赤坂へ移住した直江兼氏の後代のように思われます。

か 兼国

  • 銘文:兼國
  • 刃長:22.1cm
  • 反り:なし
  • 外装:脇差拵

コメント:拵えの金具は鉄製一作で揃えてあり、大変良い短刀拵えです。

き 二王清貞

  • 銘文:二王清貞作
  • 刃長:51.3cm
  • 反り:1.4cm
  • 外装:脇差拵

コメント:二王の銘を冠した本刀は守り刀としても誠に縁起の良い脇差です。

く 宇多国房

  • 銘文:宇多国房
  • 刃長:二尺二寸六分
  • 反り:六分
  • 外装:白鞘

コメント:宇多派は、鎌倉時代末期に大和国より越中国に移住し一派を興した刀工群。国房は宇多派を代表する刀工です。

こ 小反り

  • 銘文:無銘
  • 刃長:二尺〇寸一分
  • 反り:五分
  • 外装:白鞘

コメント:大名家伝来の名刀です。南北朝時代、備前長船で活躍した中の小反り一類の刀です。

す 長船祐定

  • 銘文:備州長船祐定/永正二年八月日
  • 刃長:63.7cm
  • 反り:1.9cm
  • 外装:半太刀拵

コメント:氷割文鞘の打刀拵が大変立派なものです。

す 長船祐定

  • 銘文:備州長船祐定/永禄十年八月(以下切れ)
  • 刃長:69.2cm
  • 反り:1.1cm
  • 外装:海軍軍刀拵

コメント:室町時代末期の備前国長船で作られた刀です。

な 石州直綱

  • 銘文:無銘
  • 刃長:44.4cm
  • 反り:0.8cm
  • 外装:白鞘

コメント:薙刀直しの菖蒲造りの脇差です。

ま 金房隼人丞正真

  • 銘文:金房隼人丞正真作
  • 刃長:31.7cm
  • 反り:0.6cm
  • 外装:腰刀拵

コメント:居合いをする方が、前差としたら格好良いです。

ま 金房兵衛尉政次

  • 銘文:南都住金房兵衛尉政次
  • 刃長:68.6cm
  • 反り:1.4cm
  • 外装:半太刀拵

コメント:外装の半太刀拵が質素ながら生ぶくて魅力的です。

や 相州康春

  • 銘文:相州住(以下切れ)
  • 刃長:37.3cm
  • 反り:0.5cm
  • 外装:脇差拵

コメント:刀身彫りのある皆焼刃で、数少ない相州伝です。

よ 平安城吉房

  • 銘文:平安城吉房
  • 刃長:2.43cm
  • 反り:0.63cm
  • 外装:白鞘

コメント:剣巻龍の刀身彫りが立派です。