刀:宇多国房

クリックで拡大宇多国房の茎写真

説明
宇多派は、鎌倉時代末期の文保(1317)頃、大和国宇陀郡より越中国へ移住し一派を興した刀工群です。一派の中でも国房は代表格といえる刀工です。
宇多派の鍛えは板目が肌立って鉄色が北国物の特色と云える黒味を帯びるものが多く見られれますが、その中にあって国房の鍛えは比較的詰み心となって明るく冴えるものが多いです。
また、本作も鍛えに柾が現れる処は、宇多派の出自が大和であることを示しており、国房の典型的な出来となっています。
宇多一派は室町時代末期頃まで続いていますが、鎌倉期から南北朝期のものを古宇多と汎称しています。
本作は、時代を室町時代の康正(1455)頃と鑑定され、室町時代初期になります。

  • 銘文(表):宇多国房
法量
  • 刃長:二尺二寸六分
  • 反り:六分
  • 元幅:3.0cm
  • 元重ね:0.63cm
  • 先幅:2.46cm
  • 先重ね:0.48cm
  • 時代:室町時代 康正頃
  • 国 :越中
  • 地鉄:板目詰む
  • 刃紋:湾れ
  • 中心:磨上げ、目釘孔1個
  • 鑑定書:日本刀剣保存会

※法量には若干誤差がある場合があります

詳細画像

宇多国房の鑑定書
宇多国房の刀身表全体
宇多国房の刀身裏拡大1
宇多国房の刀身裏拡大2
宇多国房の刀身裏拡大3
宇多国房の刀身裏拡大4
宇多国房の刀身裏拡大5
宇多国房の刀身裏拡大6
宇多国房の刀身裏拡大7
宇多国房の刀身裏拡大8
宇多国房の刀身裏拡大9
宇多国房の刀身裏全体
宇多国房の刀身表拡大1
宇多国房の刀身表拡大2
宇多国房の刀身表拡大3
宇多国房の刀身表拡大4
宇多国房の刀身表拡大5
宇多国房の刀身表拡大6
宇多国房の刀身表拡大7
宇多国房の刀身表拡大8
宇多国房の刀身表拡大9
宇多国房の刃紋拡大
宇多国房の鋒棟拡大
宇多国房の中心棟拡大1
宇多国房の中心棟拡大2