脇差:尾崎助隆

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説明
尾崎助隆は、生国は播磨で、大坂に出て黒田鷹諶の門人となります。作品は津田助広の濤瀾刃を写しており、新々刀期で濤瀾乱れを焼く諸工の中でも、大きくうねる荒波の形状を現すのが助隆で、評価の高い刀工です。本作も濤瀾乱れを焼いており、焼刃は沸が厚く付き砂流しかかり、地には黒く沸がこぼれ厚く地沸が付きます。
また、附属の時代拵えはよい状態を保ち、鮫革巻鞘がとても綺麗で飾り映えがします。近年ではこの様な良い時代の拵えは少なく貴重となっています。縁には「彦根住宗典製」とあり、鍔は「干英子 包教製」と在銘です。包教は野村包教と云い、藻柄子宗典一派の有力な工人です。

  • 銘文(表):尾崎源五右衛門助隆
  •   (裏):寛政元年八月日
法量
  • 長さ:48.4cm
  • 反り:1.2cm
  • 元幅:2.9cm
  • 元重ね:0.64cm
  • 先幅:2.34cm
  • 先重ね:0.48cm
  • 時代:江戸時代 寛政
  • 国 :摂津
  • 地鉄:小板目肌詰む
  • 刃紋:濤瀾乱れ
  • 中心:生ぶ、目釘孔一個
  • 鑑定書:保存刀剣鑑定書

※法量には若干誤差がある場合があります

詳細画像

尾崎助隆の鑑定書
尾崎助隆の刀身表全体
尾崎助隆の刀身裏拡大1
尾崎助隆の刀身裏拡大2
尾崎助隆の刀身裏拡大3
尾崎助隆の刀身裏拡大4
尾崎助隆の刀身裏全体
尾崎助隆の刀身表拡大1
尾崎助隆の刀身表拡大2
尾崎助隆の刀身表拡大3
尾崎助隆の刀身表拡大4
尾崎助隆の刃紋拡大
尾崎助隆の鋒棟拡大
尾崎助隆の中心棟拡大1
尾崎助隆の中心棟拡大2
尾崎助隆の拵え表
尾崎助隆の拵え裏