短刀:海部氏吉

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説明
海部氏吉は徳島県の刀工です。海部氏吉は古刀期の室町時代より新々刀期まで同銘が続いており、新刀期には差表を切刃に差裏を平にした片切刃造りで、ハバキ上の刀身に銘を切るものが見受けられます。
本作は平造・三ツ棟・身幅に比して重ねが頗る厚く造り込み、所謂鎧通しの短刀です。地鉄は板目が詰んでおり、刃紋は元を低く焼き出し上に向かって徐々に焼幅を広げていく締まり心の直刃を焼いき、部分的に匂口をふっくらと沸を付けたの処を見せ、喰違刃・小互の目に湯走り上状の飛焼かかり帽子は小丸に深く返り、直刃に変化を見せるなど作域は上々の出来となっています。

  • 銘文(表):阿州海部住氏吉
法量
  • 長さ:22.0cm
  • 反り:-
  • 元幅:2.1cm
  • 元重ね:0.87cm
  • 時代:江戸時代 後期
  • 国 :阿波
  • 地鉄:板目肌詰む
  • 刃紋:直刃
  • 中心:生ぶ、目釘孔一個
  • 鑑定書:なし

※法量には若干誤差がある場合があります

詳細画像

海部氏吉の刀身表全体
海部氏吉の刀身裏拡大1
海部氏吉の刀身裏拡大2
海部氏吉の刀身裏全体
海部氏吉の刀身表拡大1
海部氏吉の刀身表拡大2
海部氏吉の刃紋拡大
海部氏吉の鋒棟拡大
海部氏吉の中心棟拡大1
海部氏吉の中心棟拡大2