脇差:文殊包次

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説明
包次の本国は大和で文珠六兵衛と云い、左陸奥守包保の門人です。また、右陸奥守包保との合作刀もあります。銘は「摂州住文珠包次」、「甲割包次」などがあります。
本刀は、身幅・重ね共に尋常で、反りやや深い姿をしています。地鉄は小板目がよく詰んでおり、刃紋は長い直ぐ焼出しで上に行くに従い焼幅を広める大坂焼出しに、互の目乱れを沸出来に焼いており、飛焼を交えやや沈み心となり、もの斬れしそうな刃を感じさせます。中子は生ぶ、鑢目は筋違、目釘孔は一個、中子棟は角棟で筋違鑢、中子尻は刃上がり栗尻です。本脇差は、江戸時代の寛文期に多く見る棒反りと称される反りの少ない姿とは異なり、やや深くついた反りのある姿で美しく出来ています。

  • 銘文(表):包次
法量
  • 刃長:53.3cm
  • 反り:1.8cm
  • 元幅:2.86cm
  • 元重ね:0.64cm
  • 先幅:2.3cm
  • 先重ね:0.52cm
  • 時代:江戸時代 寛文頃
  • 国 :摂津
  • 地鉄:小板目
  • 刃文:互の目
  • 中心:生ぶ、目釘孔一個
  • 登録:平成十三年 山梨県
  • 鑑定書:保存刀剣鑑定書

※法量には若干誤差がある場合があります

詳細画像

包次の鑑定書
包次の刀身表全体
包次の刀身裏拡大1
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包次の刀身裏拡大4
包次の刀身裏全体
包次の刀身表拡大1
包次の刀身表拡大2
包次の刀身表拡大3
包次の刀身表拡大4
包次の刃紋拡大
包次の鋒棟拡大
包次の中心棟拡大1
包次の中心棟拡大2
包次の拵え表