刀:河内守正広

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説明
河内守正広は肥前の刀工で新刀上作として有名です。初代河内大掾正広の子で本作の二代正広は橋本弥七郎と云い寛文頃に活躍し元禄十二年八月に没しています。初代正広の父吉信は、初代忠吉の養子となりますが、後に忠吉に実子が産まれたことにより分家となります。吉信没後は正広が跡を継ぎ初代正広となり、正広家は幕末まで連綿と続いていきます。
本作は身幅広く、重ね厚く、反りやや深く、優美な姿をしています。小杢目肌がよく詰んだ鍛えに、刃紋は元を直ぐに焼き出し上は互の目乱れでを焼き、金筋・砂流しがかかり見事な出来で、また一塊の互の目と互の目の谷を直刃で繋ぐ、傍系肥前の特長が良く出ている典型作と云えます。本作は保存刀剣鑑定書が付いていますが、これより上クラスの実力ある刀です。本間薫山先生の鞘書きがあります。傑作の一振りです。

  • 銘文(表):肥前國河内守藤原正廣
法量
  • 長さ:71.1cm
  • 反り:2.0cm
  • 元幅:3.16cm
  • 元重ね:0.76cm
  • 先幅:2.45cm
  • 先重ね:0.54cm
  • 時代:江戸時代 寛文頃
  • 国 :肥前
  • 地鉄:小板目肌詰む
  • 刃紋:互の目乱れ
  • 中心:生ぶ 目釘孔一個
  • 登録:昭和五十七年 東京都
  • 鑑定書:保存刀剣鑑定書

※法量には若干誤差がある場合があります

詳細画像

河内守正広の鑑定書
河内守正広の刀身縦表全景河内守正広の刀身縦裏全景
河内守正広の刀身表全体
河内守正広の刀身裏拡大1
河内守正広の刀身裏拡大2
河内守正広の刀身裏拡大3
河内守正広の刀身裏拡大4
河内守正広の刀身裏拡大5
河内守正広の刀身裏全体
河内守正広の刀身表拡大1
河内守正広の刀身表拡大2
河内守正広の刀身表拡大3
河内守正広の刀身表拡大4
河内守正広の刀身表拡大5
河内守正広の刃紋拡大
河内守正広の鋒棟拡大
河内守正広の中心棟拡大1
河内守正広の中心棟拡大2