刀:信濃大掾忠国

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説明
初代信濃大掾忠国は出羽大掾国路の門人中の高弟の一人で、国路の代作・代銘をしています。初めは「国勝」「刻国」と銘しています。忠国は寛永の初年に因州鳥取に移住し、寛永十一年に信濃大掾を受領し、寛文六年没と云う。
代別は銘字の忠国の「国」の字に特徴があり、国構えの中が「玉」になるのが初代忠国です。二代は信濃大掾忠國で貞享頃、三代は信濃大掾忠國で享保頃と続いており、二代・三代の銘は忠国の国構えの中が「玉」とはならず、「或」となります。
本刀は、身幅広く、重ねが厚く健全な体配を保っています。
地鉄は小板目よく詰み、刃文は互の目に頭の丸い腰のくびれた互の目・尖り刃交じり、匂口締まり心に小沸つき、匂深く沸よくつき、細かな砂流しかかり、飛焼交じり、明るく上出来の作と云えます。
帽子は表裏とも横手を焼き込み、浅く湾れ調に表は掃きかけごころに丸く返ります。
地刃共に健全です。

  • 銘文(表):信濃大掾藤原忠国
法量
  • 長さ:70.9cm
  • 反り:1.3cm
  • 元幅:3.12cm
  • 元重ね:0.8cm
  • 先幅:2.42cm
  • 先重ね:0.66cm
  • 時代:江戸時代 寛永頃
  • 国 :因幡
  • 地鉄:小板目詰む
  • 刃紋:互の目に丁子交じる
  • 中心:生ぶ、目釘孔一個
  • 登録:平成二年 東京都
  • 鑑定書:特別保存刀剣鑑定書

※法量には若干誤差がある場合があります

詳細画像

信濃大掾忠国の鑑定書
信濃大掾忠国の刀身表全体
信濃大掾忠国の刀身裏拡大1
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信濃大掾忠国の刀身表拡大1
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信濃大掾忠国の鋒棟拡大
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