現在も生き続ける侍の魂
刀好きの人は、まるで遺伝子に操られているかのように訳もなく刀が好きなのです。
何故なら、彼らの前世は武士だったのです。
説明
備前守氏房は飛騨守氏房の子で、二代目氏房です。
飛騨守氏房は名古屋城が完成するとともに清洲から名古屋城下に移住しています。他にも多くの刀工が尾張に入ってきますが、その中でも飛騨守氏房・相模守政常・伯耆守信高の三工は棟梁格であり、「尾張三作」と称されています。
氏房は同銘が数代続いていますが、二代氏房は備前守を元和七年に受領してます。
本作は身幅広く重ね厚く、三ツ棟造りで安土桃山時代の慶長新刀姿をした大振りの平脇差であり、銘文には受領銘を冠していないところからも、慶長頃の作とも思われます。
※法量には若干誤差がある場合があります